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持続可能な水産物のMSC漁業認証

MSC 漁業認証取得の効果

  ウォルマートなどの世界最大規模の小売業者は、持続可能な水産物への消費者需要に応えて、水産物の供給元に対し、MSC認証の取得を要求しています。 認証を取得することにより、次のことが可能となります。
  • 適切な管理の実行による責務の保護

  • 潜在的価格プレミアムの獲得

  • 国内および海外での新市場の開拓

  • 認証製品を要求する買い手を満足させることによる競争力の獲得

  • 海洋環境を保護することによる将来の水産資源の確保

MSC 漁業認証取得の対象

  内水面、海面を問わず天然の水産資源を漁獲する漁業であれば、漁業の規模や範囲、生態系、地理的分布、技術レベルに関わらず、認証取得のための審査を受けることができます。 
 認証の対象となる漁業には次のようなものがあります:

     ・ 単独及び複数の魚種を対象としている漁業

     ・ 底引き網、延縄、手掘り及び篭漁業

     ・ 沿岸及び沖合漁業

     ・ 浮き魚及び底生魚漁業

 

  • 予備審査

 本審査に向けて漁業の適格性を評価し、認証取得の妨げとなるものを明らかにするために、認証機関が事前に行う審査です。必要であれば、厳格で包括的な評価を的確に完了させるため、漁業の範囲を限定することもあります。予備審査は、審査に要する手間や費用も、本審査と比して小さく、その予備審査の結果は、公表されることはありません。予備審査は認証に必要な手順をより良く理解することを助け、本審査に入る前の改善計画の立案にも役立ちます。

  • 本審査

 認証機関はMSCの漁業認証方法の手順に従い、本審査を行います。独立した審査チームは書類を検査して、利害関係者と面談し、資源の健康状態、生態系と管理システム構成や機能に関係した評価指標の設定を行い、その漁業を評価します。次に、審査チームは報告書の草案を作成し、漁業認証申請者と2名の独立した専門家による査読を待ちます。この報告書は一般意見聴取のために公示されます。すべての意見を考慮した後、認証を与えるかどうかについての最終的な決定が記載された最終報告書が作成され、公開されます。異議がなければ、公開用認証報告書が発行され、漁業者はSCS社から漁業認証登録証を受領します。

※本審査の詳細については MSC(海洋管理協議会)を参照して下さい。

  • 認証取得後   

 認証の有効期間は、認証書の授与から最長5年です。認証の有効期間を通して年次査察審査が行われ、MSC基準の継続的な遵守が要求されます。

MSC 漁業認証の手順

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